この記事では、UQモバイルを7年間使ったレビューを紹介しています。
UQモバイルの新規契約や乗換えを検討している人は、後悔しないためにもデメリットやメリットを知りたいと思います。
そこで、UQモバイルを7年間使い倒して分かった、デメリット・メリットや実際の通信速度などをまとめています。
UQモバイル(UQ mobile)の概要を紹介
最初に、UQモバイルの料金プランと取扱い端末を紹介します。
UQモバイルのプラン概要
UQモバイルの料金プランやオプションなどの基本情報になります。
データプランは、くりこしプランS・M・Lの3つが用意されています。
くりこしプランS +5G |
くりこしプランM +5G |
くりこしプランL +5G |
|
---|---|---|---|
月額基本料金 | 1,628円 | 2,728円 | 3,828円 |
月間データ量 | 3GB | 15GB | 25GB |
データ超過後速度 | 300kbps | 1Mbps | 1Mbps |
データチャージ | 100MB:220円、500MB:550円 | ||
通話料金 | 22円 / 30秒 | ||
SMS送信料 | 3.3円 / 70文字 | ||
契約事務手数料 | 3,300円 | ||
契約解除料 | 0円 | ||
開始月料金 | 日割り | ||
最低利用期間 | なし | ||
SIMカード | マルチSIMカード | ||
eSIM | 対応 | ||
利用回線 | au 4G、5G | ||
テザリング | 利用可・無料 | ||
海外利用 | 利用可 | ||
支払い方法 | クレジットカード、口座振替 | ||
通話オプション | |||
通話パック | 月額:550円 (国内通話毎月60分無料) |
||
10分かけ放題 | 月額:770円 (国内通話10分かけ放題) |
||
かけ放題 | 月額:1,870円 (国内通話かけ放題) |
UQモバイルと2017年10月に契約する
2017年10月にUQモバイル「おしゃべりプラン」と契約し、現在はプラン変更し「しくりこしプランS」を利用しています。
くりこしプランS(3GB)は、月額1,628円の1番安いプランです。
現在の契約情報をまとめると以下のようになります。
UQモバイル契約内容 | |
---|---|
契約プラン | くりこしプランS(3GB) 月額1,628円 |
通話オプション | 10分かけ放題 月額770円 |
UQモバイルの毎月の請求金額
UQモバイルくりこしプランS(3GB)の最近5ヶ月分の請求金額になります。
毎月の料金は「10分かけ放題」オプションに加入してから、通話料が下がり月3,000円以下になりました。
UQモバイルのレビュー!デメリットは4つ
ここでは、UQモバイルのデメリットや注意点について解説しています。
デメリットや注意点は以下のようになります。
- キャリアメールは使えるが月220円
- 留守番電話サービスは有料
- 家族間無料通話がない
- iPhone 13のセット購入ができない
いまから、それぞれについて解説していきます。
デメリット①:キャリアメールは使えるが月220円
UQモバイルはキャリアメール「○○○@uqmobile.jp」を利用するには月額220円のオプション料金が掛かります。
大手キャリアのドコモ・au・ソフトバンクではキャリアメールが無料付与されます。
キャリアメールのメリットは、フリーメールと違い信頼性が高く各種のサービス登録もスムーズにできる点です。
なお、格安SIMでキャリアメールが利用できるのは、UQモバイルとワイモバイルの2社だけです。
デメリット②:留守番電話サービスは有料
UQモバイルには、月額418円の電話基本パックというオプションサービスがあり、その中に留守番電話サービスがあります。
そのため、留守番電話を利用するにはオプション加入が必要になり有料になります。
電話基本パックの機能は以下の3つです。
- 留守番電話サービス
- 三者通話サービス
- 迷惑電話撃退サービス
3つの機能を有効利用したい人を除いて、留守番電話だけを使いたい人はスマホの留守電機能を使うようにしましょう。
デメリット③:家族間無料通話がない
UQモバイルは、大手キャリアのような家族間無料通話はありません。
2回線目以降適用になる「家族割」はありますが、家族間無料通話はありませんので覚えておいてください。
格安SIMでも、家族間無料通話ができるところがあるので、利用できないのは少し残念なところです。
デメリット④:iPhone 14のセット購入ができない
UQモバイルは、最新iPhone 14シリーズの取り扱いがなく端末のセット購入ができません。
iPhoneシリーズをセット購入できるの以下の機種になります。
- iPhone 12
- iPhone 12 mini
- iPhone 11
- iPhone SE(第2世代)
このように、最新シリーズのiPhone 13シリーズを購入したい方は、大手キャリアやApple Storeで購入するしかありません。
なお、iPhone 14の販売はしていませんが、動作確認端末なりSIMだけを購入して利用することはできます。
UQモバイルのレビュー!メリットは9つ
ここでは、UQモバイルのメリットや特徴について解説しています。
メリットや特徴は以下のようになります。
- 高速au回線が使え5Gにも対応
- 料金プランがシンプルで分かりやすい
- 契約期間なしで違約金0円
- 余ったデータは翌月に繰り越しできる
- 無料でテザリングが利用できる
- 節約モードならデータ消費しない
- 速度制限後も1Mbpsで使える
- eSIMに対応している
- 契約者専用のフリーダイヤルがある
いまから、それぞれについて解説していきます。
メリット①:高速au回線が使え5Gにも対応
UQモバイルは、auのサブブランドになりauのメイン回線を利用しますのでキャリアと同じ通信環境です。
一般的な格安SIMのようにキャリア回線を借り受けている訳ではなく、回線混雑時もauと同じ速度で利用できます。
このようにデータ通信・音声通話ともに常時安定しており通信環境は万全です。
くわえて、5Gにも対応していますので、利用場所が5Gエリアであればさらに高速通信ができます。
メリット②:料金プランがシンプルで分かりやすい
UQモバイルの料金プランは、くりこしプランS・M・Lの3つでシンプルで分かりやすいです。
データプランは以下の3つです。
- くりこしプランS(3GB):月額1,628円
- くりこしプランM(15GB):月額2,728円
- くりこしプランL(25GB):月額3,480円
契約する際に1番悩むのがプラン選びだと思いますが、ごちゃごちゃしていないので迷うことがありません。
まずは、自分のデータ量に合わせて選んで、その後プラン変更するのもOKです。
メリット③:契約期間なしで違約金0円
UQモバイルは契約期間がないので、いつでも違約金0円で解約することができます。
また、他社に乗り換える時や不要になった場合は、高額な違約金がネックになって解約を躊躇うといったこともありません。
最近は多くの格安SIM(MVNO)で、最低利用期間なしの違約金0円が一般的になってきています。
メリット④:余ったデータは翌月に繰り越しできる
UQモバイルは、余ったデータ量を翌日に繰り越しができます。
例えば、くりこしプランSの3GBであれば、2GB余った場合は翌月は5GBを使えますのでデータ量をコスパよく利用できます。
データ量をやりくりできるので、毎月のデータ使用量にばらつきがある人にも使い勝手がよいプランになっています。
なお、キャリアのサブブランドで見るとahamo、Povo、LINEMOではデータ繰り越しはできません。
メリット⑤:無料でテザリングが利用できる
UQモバイルは基本契約にテザリングが含まれており、申込み不要かつ無料で利用できます。
テザリングが利用できますので、PCやタブレットからもインターネットへ同時アクセスが可能です。
WiFiのない施設でもスマホからテザリングすれば、auエリア内であれば場所を選ばずにワークスペースになります。
メリット⑥:節約モードならデータ消費しない
UQモバイルは専用アプリで節約モードにするとデータ量が消費されません。
節約モードの通信速度は1Mbpsになりますが、SNSやLINEなどは普通に利用できます。
専用アプリには高速モードと節約モードがあり、モード切替もワンタップでき操作も超カンタンです。
節約モードを利用すれば、データ使用量がノーカウントになりますので、ある意味無制限で利用できることになります。
メリット⑦:速度制限後も1Mbpsで使える
UQモバイルは、速度制限になっても「くりこしプランM・L」は1Mbpsの速度で利用できます。
もしデータ量を使い切ったとしても、動画はやや厳しいですがSNS・LINE・メールは支障なく使えます。
引き続き高速通信したい場合は、データチャージもできますので、それほで困ることはありません。
なお、くりこしプランSは300kbpsになりますが、一般的な格安SIMの128kbpsの制限に比べ緩い規制になっています。
メリット➇:eSIMに対応している
現在、格安SIMにおいてもeSIMが急速に普及していますが、UQモバイルももれなく対応しています。
eSIMのメリットはSIMカードの到着を待つ必要がなく、契約後すぐに利用できることです。
またデュアルSIM運用も容易で、eSIMをメインSIMに物理SIMをサブSIMといった運用が可能です。
電話番号も2つ持てますので、仕事用とプライベート用の電話を持つことができます。
注意点としてはeSIMを利用するには、事前にeSIM対応スマホか調べておく必要があります。
メリット➈:契約者専用のフリーダイヤルがある
UQモバイルのお客様センターには、契約者専用のフリーコールが設けらており大手キャリア同様なサポートが受けれます。
よくある0570の有料通話ではなく、0120の無料通話になっていますので時間を気にすることなくサポートが受けられます。
自分も電話したことがありますが、繋がるまで時間を要しましたがオペレーターさんの対応は非常に親切でした。
以下の、契約者専用電話から質問やプラン変更等ができます。
お客さまセンター(契約者専用)
電話番号:0120-929-818
受付時間:09:00~20:00(年中無休)
UQモバイルをおすすめできる人!
UQモバイルをおすすめできる人は以下のような人です。
- キャリア利用中で料金を安くしたい人
- デュアルSIM運用を考えている人
- 通信速度の速い格安SIMを探している人
- 口座振替で格安SIMを利用したい人
- 電話サポートを受けたい人
それぞれについて解説していきます。
キャリア利用中で料金を安くしたい人
大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)を利用中で、今より料金を安くしたい人も多いと思います。
ただ、キャリア同等な通信環境やサービス内容は維持したいという人も居る筈です。
しかし、UQモバイルなら料金は大手キャリアの半額以下で、通信環境もau回線を使用しますのでキャリア同等のフルサービスが受けられます。
デュアルSIM運用を考えている人
UQモバイルはeSIMに対応していますので、SIMカードとeSIMでのデュアルSIM運用が可能です。
電話番号も2つ持てますので、メインSIMは仕事用、サブSIMはプライベート用といった利用ができます。
デュアルSIMの最大のメリットは、一方のSIMが通信障害になっても、もう片方のSIMでリカバリー通信ができることです。
通信速度の速い格安SIMを探している人
格安SIMは通信速度が遅いというイメージが定着していますが、大手キャリアのサブブランドは自社回線を使用します。
大手サブブランドといえば、ドコモならahamo、ソフトバンクならLINEMOといったように、回線を借り受けている一般的な格安SIMとは一線を画しています。
UQモバイルもauサブブランドになり、auメイン回線を通しますので通信速度はauと同じです。
口座振替で格安SIMを利用したい人
UQモバイルは、口座振替・自動振込(ゆうちょ)での支払いができます。
そのため、クレジットカードを使いたくない人や持っていない人でも利用することができます。
口座振替できる格安SIMは限れていますが、UQモバイルであれば安くて高品質の格安SIMが利用できます。
電話サポートを受けたい人
UQモバイルにはお客さまセンターが設けれており、サポート体制はキャリアなみに充実しています。
オンラインで解決できない事や質問があれば、通話料無料のフリーダイヤルでオペレーターさんが対応してくれます。
スマホやインターネット設定にくわしくない人でも、フルサポートが受けれますので安心です。
UQモバイルの通信速度を実測
ここでは、UQモバイルの実際の通信速度を計測してみました。
5回の実測値は以下のようになりました。
- ① 下り:45.05Mbps 上り:2.10Mbps
- ② 下り:42.09Mbps 上り:2.28Mbps
- ③ 下り:44.11Mbps 上り:0.72Mbps
- ④ 下り:43.83Mbps 上り:0.60Mbps
- ⑤ 下り:40.29Mbps 上り:0.67Mbps
通信速度の詳細は以下で確認できます。
① 下り:45.05Mbps 上り:2.10Mbps|au
② 下り:42.09Mbps 上り:2.28Mbps|au
③ 下り:44.11Mbps 上り:0.72Mbps|au
④ 下り:43.83Mbps 上り:0.60Mbps|au
⑤ 下り:40.29Mbps 上り:0.67Mbps|au
UQモバイル通信速度まとめ
UQモバイルは、auサブブランドになりますのでauメイン回線に接続します。
5回の平均速度は以下のようになりました。
- 下り平均速度:43.07Mbps
- 上り平均速度:1.27Mbps
このように、4G回線で下り平均43Mbpsを計測し、格安SIMとしてはかなりの高速通信しているのが分かります。
UQモバイルの公式発表でも、下り平均「46.2Mbps」の実速NO.1となっていますが、実際の速度もそれに近い数値を計測しました。
なお、YouTubeや動画配信サービス(VOD)を快適に視聴するには、下り15Mbps以上の通信速度が必要です。
いくら安くても速度が遅いと使いものになりませんので、格安SIMを選ぶ際は価格と通信環境は重視しましょう。
UQモバイルのAPN設定方法
ここでは、UQモバイルのAPN設定(初期設定)方法を紹介しています。
AndroidとiPhoneのAPN設定をそれぞれ解説していきます。
Androidの開通手続きをする
Android端末の初期設定は以下の通りです。
1、「設定」⇒「ネットワークとインターネット」⇒「モバイルネットワーク」⇒「詳細設定」⇒「アクセスポイント名」
2、右上の「+」をタップし、APN情報を入力します。
3、右上の「︙」をタップし保存します。
以上で、Androidの設定完了です。
UQモバイル APN情報 | |
---|---|
名前 | uqmobile(任意) |
APN | uqmobile.jp |
ユーザー名 | uq@uqmobile.jp |
パスワード | uq |
認証タイプ | CHAP |
APNタイプ | default,mms,supl,hipri,dun |
APNプロトコル | IPv4/IPv6 |
上記のAPN情報で繋がらない場合は、APNタイプの「dun」を消すと繋がります。
iPhoneのAPN設定方法
iPhoneのAPN設定は機種によって違いますので、それぞれについて解説します。
設定はインターネット経由になりますので、必ずWi-Fiに接続する必要があります。
iPhone:APN初期設定が不要な機種
以下の機種はAPNの初期設定が不要で、最新のiOSにバージョンアップしていれば自動的に認識してくれます。
- iPhone 5s
- iPhone 6、6 Plus、6s、6s Plus
- iPhone SE
- iPhone 7、7 Plus
- iPhone 8、8 Plus
iOSの最新バージョンに更新する方法以下の通りです。
- 「設定」をタップ
- 「一般」をタップ
- 「ソフトウェア・アップデート」をタップ
- 以降、画面の案内にしたがってください。
iPhone:APN初期設定が必要な機種
以下の機種はAPNの初期設定が必要で、専用のプロファイルをインストールする必要があります。
- iPhone X、XS、XS Max、XR
- iPhone 11、11 Pro、11 Pro Max
- iPhone 12、12 Pro、12 mini、12Pro max
プロファイルのインストールは、UQモバイル公式「プロファイルのインストール」から行えます。
UQモバイルのよくある質問
ここでは、UQモバイルのよくある質問や知りたいことを解説しています。
UQモバイルのMNPや解約方法は?
UQモバイルの解約には「解約とMNP転出」がありますが、MNPなしの解約は電話のみの受付けになっています。
UQモバイルお客様センター
0120-929-818
受付時間:9:00~20:00(年中無休)
MNP転出は「my UQ mobile」と「お客様センター」でMNP予約番号が取得できます。
どちらでも手続き可能ですが、24時間いつでも受付している「my UQ mobile」がおすすめです。
5Gは利用できますか?
UQモバイルの「くりこしプランS・M・L +5G」は、プラン名通り5Gが利用できます。
5Gエリア内であれば5Gに接続され、5Gエリア外であれば4GLTEに接続されますので、5G/4Gどちらにも接続できます。
なお、5Gに接続するにはスマホが5G対応にしている必要があります。
口座振替で支払いできますか?
UQモバイルは、口座振替・自動振込での支払いに対応しています。
支払い方法は以下の3つから選べます。
- 口座振替
- 自動振込(ゆうちょ)
- クレジットカード
このように、口座振替や自動振込に対応していますので、クレジットカードを持っていない人でも契約できます。
キャリア決済に対応していますか?
UQモバイルはキャリア決済が可能で、auかんたん決済に対応しています。
ご存じない方に簡単に説明すると「Google Play、App Store、Apple Music、iTunes Store、Apple Books」で購入したアプリや商品代金を、UQモバイルの利用料金とまとめて支払いができるサービスです。
auかんたん決済を利用するには、あらかじめ「my UQ mobile」から「au ID」を新規登録する必要があります。
データ繰り越しに上限はありますか?
UQモバイルのデータ繰り越しには、契約プランの基本データ容量が上限になります。
各プランの繰り越し上限量は以下のようになります。
基本データ容量 | 繰り越し上限量 | |
---|---|---|
くりこしプランS +5G | 3GB | 3GB |
くりこしプランM +5G | 15GB | 15GB |
くりこしプランL +5G | 25GB | 25GB |
表のように「くりこしプランS +5G」であれば、基本データ容量が3GBになりますので、翌月に繰り越せるデータ量は3GBが上限です。
my UQ mobileでできることは?
UQモバイルの契約者専用ページ「my UQ mobile」では、契約内容や各種手続きができます。
my UQ mobile | |
---|---|
契約中の料金プラン | 確認・変更 |
オプションサービス | 確認・変更 |
au ID/ライフデザインサービス | 確認・変更 |
契約者情報 | 確認・変更 |
請求情報(支払い方法) | 確認・変更 |
利用料金 | 内訳・過去6ヶ月の料金 |
my UQ mobileから出きることは以下の通りです。
- プラン変更
- オプション変更
- MNP予約
- SIMロック解除
- SIM変更
- ギガMAX月割情報照会・変更
- 利用者情報変更
- 家族割親回線変更
MNP予約もできますので、乗換える場合はオンラインでMNP予約番号が取得できます。
ただ、解約手続きだけはお客様センターでの電話手続きになっています。
まとめ
ここまでUQモバイルを7年間使った感想を、特徴やデメリット・メリットをまじえて紹介してきました。
実際に使ってみると、通信環境はもちろん、料金も安くサポート面でも他社より優れていると感じます。
通信速度は他社より断然に速く、ストレスなくインターネットが利用できますので、速度重視の人にはとくにおすすめできます。
新規や乗換えで格安SIMを探しいる人は、auサブブランドのUQモバイルをぜひ検討してください。